昨日は、久々にご近所野池(六甲山系の小規模ダム湖)陸っぱり調査へ行ってきました。
連日の雨による増水と、濁りがまだ回復していない状況下、巻いても撃っても生命感が得られず、たどり着いたのは、インレットの絡むオーバーハングの最奥にスキッピングで虫系ワーム(パドチュー改フローティングパド虫)を滑り込ませるというものだった。
サイズはともあれ、やはりフレッシュな水のところには、この時期いち早く補食できるようにバスは待ち構えていましたネ!
しかし、あまりにバスの姿が少ないため、AgoProductsより近日発売予定のアゴメタルを試みると、想像以上にデカイギルがアタックしてきて、少しビビってしまった
ダブルフックが喉奥まで入って外すのに手間取っていると、山の中からガサガサ....
鹿!?イノシシ!?
この人けのない山中の真横に人影。。。
しかも、『何処から出てきた!?』ってくらいに藪の中から、スマホ片手に不安そうな顔で。。。
声をかけると
『ボクハ~ボクハ~リンリンウォーク~コウベステーション』
!?!?!?
顔つきからも中国系の若者だということはすぐにわかったのだが、何を言っているのか、ほぼ全くわからない....
どうやら道に迷っていたようで、わずかに電波の入るGoogle検索により、リンリンウォーク?は『鈴蘭台駅まで行きたい』とのことが判明!
ここから鈴蘭台までウォーキング!?
普通なら引いてしまう距離だが、道順を山中からストレート→リバー渡る→T字路レフト→ズットズットまっすぐウォーキング(悲)
とあまりにショボイ語学力に『伝わるのか!?』と、不安になりながらも、彼は『オッケーオッケー!サンキュー♪』と残し山道を颯爽と走り抜けて行った......
『あいつ大丈夫か!?』(心の声)
『ここから駅まで想像しただけで倒れそうになる距離だぞ』(心の声)
そう思うと、無意識のうちにタックルを片付け、車まで戻り若者のあとを追いかける自分がいた.....
『あの説明でアイツほんとに理解できてるのか!?』というか『自分の説明はちゃんと理解できるように案内できていたのか!?』
気がつけばもう辺りは暗くなりはじめている.....
説明した通りの道にランクルを走らせたが彼の姿はない....
途中で誰かの車に乗せてもらったか!?
いや、車はすれ違っていない.....
いくら走ったとしても、この時間でここまで行ける訳がない.....
また道に迷い違う方向に行っているに違いない!
車をUターンさせ、間違うならこの方向!であろう道を延々走るも、やはり彼の姿はない.....
《あいつ山の中にいたキノコの妖精!?》(心の声)
いや、そんなことはないぞ!必ずいる!
そこからまだ数百m走ると、ベンチにたたずむ彼(キノコの妖精じゃなかった)を見つけた。
『Hey BOY!!』(恥ずかしなかに~)
『ア~ボクハ~リンリンサンキューサン』(満面笑顔の彼)
『オールライト?ダイジョウブカ!?ノッテイケ!』(なかに~)
『サンキュ~サンキュ~キミハ~サンキュ~』(彼)
なんだか良くわからないけど、お前居て良かったよ~(心の声)
彼は笑顔で『アリガトカンシャアリガトカンシャ』とそこから彼とのドライブが始まった♪
車中で、『何故あんなところに居たのか?』また、『なんで鈴蘭台から神戸station?』となんとか問うと、どうやら友達3人で日本に来ていて大阪御堂筋にstayしているとのこと!しかし、この日はそれぞれが別行動をとる日としていたため.....
『ボクハ~ライク ハイド』(彼)
『???HYDE?これか!?』(なかに~)
若者だから?ミュージシャンHYDEが好きって言ってるのか?とHYDEのブロマイド画像をスマホで見せると.....彼は考え込んだのち
『ボクハ~ダイスキ♪ハイキング』(彼)
はぁ!?ハイハイ!ハイキングね!友達には『そんなのイヤ』と言われ、電車を乗り継ぎ、この人けのない山中を、さ迷い歩いていたとのこと(驚)
『ノドカワイテナイカ?』(なかに~)
『オッケーオールライトダイジョウブダイジョウブ』(笑顔の彼)
『オマエ全然大丈夫じゃなかったやないか~(笑)』(なかに~心の声)
『Where are you from?』
『How old are you?』
『What's your name?』(超~中学英語モリモリなかに~)
『Ah~from HONGKONG』
『AH~ニジュウサンサイ』
『梁サンデ~ス』(彼)
『汗』(なかに~)
『ニジュウサンサイ』と『梁さんで~す』は言えるんかい.....(なかに~心の声)
また、この車中ずっと『アナタノジカンヲ ワタシノタメニサイテ ジャマスルノオソレテル』と繰り返していた。
結局、こんな会話のままJR神戸駅まで送ってあげることにし、駅前で彼を降ろすと深々と頭を下げたまま一向に上げようとしない。
車を前に進め信号で停まっていると、再び梁くんが走り寄り
『1000エンドウゾ~( ゚∀゚)/』(彼)
『エエカラ!エエカラ~Σ(Д゚;/)/キィ~ツケテカエリヤ~』(なかに~)
最後の最後まで、漫才のような関西弁満載のカタコト英語?での会話であった(笑)
日本人は日常では、伝えることを怠り、自己中心的に物事を捉えたり考えたりと、『するべきこと』に縛られ『やりたいこと』から逃れながら(やりたいことすら見い出せない)生きてる人も少なくない世の中.....
なかなか無い貴重な体験をすることができ『伝えようとする気持ち』が大切で『ことば』を学ぶ大切さも再認識できる1日となりました。
ホントに、わからない国(しかも人けのない山中)で歩き続け、疲れ果てているだろうに、終始笑顔で関わろうとする(伝えようとする)梁くんの姿勢には、気づかされることが沢山ありました。
釣果以上に収穫の多い1日となりましたよ♪
また、いいことありそうな予感♪
梁くんありがとう♪